行動分析学研究
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重度知的障害のある生徒におけるシークエンス反応を利用した数量と数字の大小概念の形成
坂本 真紀武藤 崇
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2007 年 20 巻 2 号 p. 109-117

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抄録

研究の目的 重度知的障害のある生徒に対して、コンピュータ上でのシークエンス反応を利用した数量と数字の大小概念の形成をすることと、その手続きの検討を目的とした。研究計画 プレテスト、トレーニング、ポストテスト、維持プローブの順で実施された。場面 大学内のトレーニングルームで週に1回30分程度実施された。参加者 重度知的障害と診断を受けている総合制養護学校高等部2年に在籍する男子生徒1名であった。独立変数 「おおい」すくない」という見本刺激に対応した数量刺激のシークエンス反応を形成するトレーニングが2つのステージにおいて実施された。行動の指標 プレテスト、ポストテスト、維持プローブにおける数量と数字の大小概念課題における正反応数とした。結果 数量の大小概念についてはプレテストにおいてチャンスレベルに近い正反応数であったがトレーニングによってその後のテストの正反応数が上昇した。一方、数字の大小概念についてはトレーニングの前後で正反応数に変化はあったものの、維持プローブで正反応数が低下した。結論 シークエンス反応を利用したトレーニングは数量と数字の大小概念の形成に効果があることが示された。

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© 2007 一般社団法人 日本行動分析学会
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