行動分析学研究
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人間行動の実験的分析において遭遇した問題とその解決
大河内 浩人
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2023 年 37 巻 2 号 p. 248-261

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抄録

筆者が長年にわたって大学生を相手に行ってきた実験で遭遇した問題をいかに解決したかを紹介した。取り上げた問題は、(a)多元(multiple)固定比率(FR)低反応率分化強化(DRL)スケジュールの成分間で反応率が分化しない、(b)見本合わせ訓練で正しい比較刺激が選ばれない、(c)多元FR FR DRL DRLスケジュールで条件性弁別が成立しない、(d)オペラント水準がゼロではなく、しかし高すぎもしない反応が得られない、というものであった。これらの問題は、(a)スケジュール成分の長さを強化数で定め、成分間間隔を設ける、(b)強制試行を導入する、(c)スケジュールに制限時間を設け、毎試行スケジュールがランダムに変わるようにする、(d)強化の効果を検討する実験で、無強化ベースラインセッションでの出現頻度がゼロではなく、しかし高くもない2反応系列を標的反応に選ぶ、ことで解決した。

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© 2023 一般社団法人 日本行動分析学会
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