1996 年 9 巻 1 号 p. 22-28
14歳の精神遅滞児への買い物スキルの形成と般化のための指導手続きについて検討した。地域で出会うであろう刺激のバリエーションと反応を明らかにするために、ジェネラルケース手続きを使用した。まずはじめに、3つの商品を購入するために、実際のスーパーマーケットで訓練した。次に、実際場面とシミュレーション場面とを組み合わせた訓練を行なった。2つの場面を組み合わせた訓練の後、買い物中の失敗率が減少した。買い物スキルは、4つの新奇なスーパーマーケットと、地域の1つのスーパーマーケットに般化した。こうした結果は、実際場面とシミュレーション場面とを組み合わせた訓練が、買い物スキルの形成と般化に大きく貢献していることを示唆した。