バイオフィードバック研究
Online ISSN : 2432-3888
Print ISSN : 0386-1856
心拍変動を用いた不安の自律神経機能評価について
井川 純一志和 資朗中西 大輔車地 未帆菊本 修井手下 久登
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 37 巻 2 号 p. 97-103

詳細
抄録

不安状態における自律神経機能を客観的に評価する目的で,指尖脈波を用いた心拍変動の分析を行った.対象は,不安状態を主訴に治療中の患者25名(男性6名,女性19名,平均年齢47.7歳).対照群33名(男性6名,女性27名,平均年齢48.7歳)であった.脈波測定装置を用いて低周波(Low Frequency:LF)成分および高周波(High Frequency:HF)成分を抽出し,LF/HFを交感神経,HFを副交感神経指標とした.心理指標としてはSTAIの状態不安と特性不安を測定した.不安群が対照群に比べ,副交感神経指標(HF)が低下する傾向が見られた.また,STAIと生理指標では,特性不安と副交感神経指標(HF)との間に有意な負の相関が認められた.以上のことから,不安状態における自律神経機能は,副交感神経指標(HF)によって客観的に評価できる可能性が示唆された.

著者関連情報
© 2010 日本バイオフィードバック学会
前の記事 次の記事
feedback
Top