行動医学研究
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総説
緩和ケアにおいて心身医学はどのような貢献ができるか?
―精神科医の立場から―
清水 研
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2014 年 20 巻 1 号 p. 2-6

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抄録

がん罹患に伴う精神的苦痛は大きく、患者がうつ病などの病的な状況に陥ることも少なくない。心のケアを含めた緩和ケアが推進される中、精神腫瘍医(精神腫瘍学の専門性を持ってがん患者の精神・心理面の症状緩和を担当する医師)への要請は大きい。精神腫瘍医は精神保健における専門性を持ちつつ、身体状態を十分理解したうえで他職種と十分に連携することで、全人的な医療の提供を可能にし、その仕事の内容はまさに心身医学が目指す方向性の延長線に存在する。

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© 2014 日本行動医学会
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