行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
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大学生を対象とした入眠時認知活動尺度の作成と信頼性・妥当性の検討(資料)
宗澤 岳史伊藤 義徳根建 金男
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2007 年 33 巻 2 号 p. 123-132

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抄録

入眠困難にかかわる認知的要因のひとつとして、入眠時認知活動(pre-sleep cognitive activity:PCA)は重要な役割をもつとされる。本研究は、PCAの程度を測定する指標として、入眠時認知活動尺度(the Pre-Sleep Cognitive Activity Scale:PCAS)の作成と信頼性、妥当性の検討をおこなったものである。PCASは、因子1:ネガティブな考え事・感情、因子2:眠れないことへの不安、因子3:眠れないことがもたらす影響への心配、の3因子で構成されており高い信頼性が認められた。また、他尺度との相関を検討することにより妥当性の確認をおこなった。本研究結果は、PCASの信頼性と妥当性を示すものとして十分なものであった。本研究で作成されたPCASは、今後の入眠困難の認知的側面の研究に、その有用性が期待できる。

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© 2007 一般社団法人 日本認知・行動療法学会
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