比較経済研究
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論文
1930年代後期ソヴェト農村におけるアルテリ模範定款の浸透過程:ウラルにおける国家証書の交付と土地整理
日臺 健雄
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2012 年 49 巻 2 号 p. 2_27-2_39

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抄録

農業集団化を経たソ連で1935年に改訂された農業アルテリ模範定款は,権力の農民への譲歩という面を持つ.本稿ではこの新定款がコルホーズに浸透する過程を検討する.新定款の採択に伴う国家証書の交付過程では,土地の永久利用権の保証という誘因も作用し,作業は順調に推移した.並行して実施されたコルホーズ間の土地整理は概ね計画通り進行したが,コルホーズ内の土地整理の遂行は行政能力の低さ等により36年の段階で約7割にとどまった.

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© 2012 比較経済体制学会
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