比較経済研究
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比較経済体制論の到達点と課題―国有企業の民営化を中心化
中兼 和津次
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2007 年 44 巻 1 号 p. 41-48,101

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抄録

戦後における比較経済体制(compazative economic systems)研究はかつてイデオロギー論争的色彩を帯びていたが,旧社会主義体制が崩壊することによって「体制間競争」は決着が付き,いまや体制を構成する個々の制度を比較する時代になった。移行経済における一つの中心テーマは国有企業の民営化(privatization)であるが,これまで数多くの実証分析が積み重ねられ,その多くは民営化が経営効率の改善に効果のあるという説を支持している。しかし,まだまだ多くの課題が残され,これからは一層の実証的比較制度分析を進めていかなければならない。

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© 比較経済体制学会
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