J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

日本外科系連合学会誌
Vol. 32 (2007) No. 2 P 184-188

記事言語:

http://doi.org/10.4030/jjcs.32.184

症例

症例は49歳, 女性。腹部腫瘍に対して平成15年6月に手術を施行し, 腹膜播種を伴う空腸原発のGISTと診断された。その後, 平成16年7月のCTにて多発性肝転移と腹腔内再発が認められたため, メシル酸イマチニブを400mg/dayで開始したが, 2週間後に紅斑型の薬疹が認められたため投薬を一旦中止した。1カ月後のCTでは縮小率50%のPRであった。その後, 抗ヒスタミン剤, ステロイドを併用しつつ200mg/dayにて再開したところ, 薬疹の再燃なく約1年7カ月にわたりNCを維持することができた。その後右下腹部の新病変に対して平成18年12月に摘出手術を行い, 現在はメシル酸イマチニブ300mg/dayにて経過観察中である。薬疹はメチル酸イマチニブ投与患者の約40%と高率に認められる副作用であるが, 休薬後に低容量から再開することで, 薬疹の再燃なく良好な予後が得られる可能性が示唆された。

Copyright © 2007 日本外科系連合学会

記事ツール

この記事を共有