日本外科系連合学会誌
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臨床経験
初期子宮頸癌に対するロボット支援下広汎子宮全摘術:当科における経験
小貫 麻美子松本 光司
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2018 年 43 巻 5 号 p. 800-805

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抄録

<目的>当院にて初期子宮頸癌を対象にロボット支援下手術を導入した.その有効性と安全性について検討する.

<方法>FIGO Stage ⅠA1-ⅡB期の子宮頸癌患者をロボット支援下手術の候補とした.重症な合併症がなく医師からの説明を受け文書にて同意が得られた患者を対象とした.術者・助手・看護師らと“da Vinci チーム”を結成しメンバーを固定し繰り返し打ち合わせを行った.

<結果>ⅠA2-ⅠB期8名に対してロボット支援下広汎子宮全摘術を,ⅠA1期2名に対して準広汎子宮全摘術を施行した.術中合併症は重篤なものはなく輸血を要する症例もなかった.広汎子宮全摘術での平均手術時間は453分,平均出血量は190ml,郭清リンパ節数は平均29個だった.摘出標本にて骨盤リンパ節転移陽性,傍腟結合織陽性,深間質浸潤などを認めた4名には術後補助照射を行った.

<結語>初期子宮頸癌に対するロボット支援下手術の有用性と安全性を確認した.より正確な評価にはさらなる症例の蓄積が必要である

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