日本外科系連合学会誌
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症例報告
腹腔鏡下に整復した成人特発性腸重積の1例
金子 直征石居 健太郎
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2018 年 43 巻 5 号 p. 832-837

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抄録

症例は21歳,男性.腹痛にて当院を受診し,CT検査にて盲腸周囲の内ヘルニアを疑い緊急手術を施行したが,腹腔鏡所見では回盲部型の腸重積と診断した.回腸の牽引で腸重積は整復できたが,鉗子の触感で盲腸内にやわらかい腫瘤を疑い,術後に精査を行う予定にして手術を終了した.術後の下部内視鏡検査では盲腸に粘膜下腫瘍様の隆起を認めたが,ボーリング生検では浮腫性変化のみで腫瘍性変化は認めず,特発性腸重積と診断した.腸重積は小児では大半が特発性であるが,成人では約9割に器質的病変が存在し,特発性は稀である.今回われわれは腹腔鏡下に整復を行い,術後検査にて特発性腸重積と診断した1例を経験したので報告する.

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© 2018 日本外科系連合学会
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