日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
Print ISSN : 0385-7883
ISSN-L : 0385-7883
早期食道癌に対する内視鏡下外科手術
井上 晴洋出江 洋介竹下 公矢河野 辰幸遠藤 光夫
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 19 巻 4 号 p. 130-134

詳細
抄録

早期食道癌の治療においても, 主として病変の深達度に応じて治療法が決定されている。特にminimally invasive surgeryの立場から, 各種の内視鏡下手術が試みられている。深達度m2までの病変で2cm以下のものには「内視鏡的粘膜切除術」, 2cmを越えるものや多発病巣には「縦隔鏡のアシストによる食道抜去術」や「胸腔鏡下食道切除術」を適応している。m3, sm癌には原則として, 従来どうり3領域郭清を伴う食道切除術が施行されているが, その際に「胸腔鏡のアシストによる食道切除術」を行っている。外科手術において, 精密度, 安全性, 確実性, 低侵襲性を追求する一貫として内視鏡下手術が導入されつつある。

著者関連情報
© 日本外科系連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top