日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
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乳癌における末梢血幹細胞輸血を利用した治療
徳田 裕田島 知郎三富 利夫向山 雄人
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1995 年 20 巻 1 号 p. 11-16

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抄録

進行再発乳癌症例23例および術後乳癌症例10例を対象に自己造血幹細胞移植を行った。進行再発乳癌症例における移植後の血液学的な回復状況は, 末梢血幹細胞輸血 (PBSCT) を併用することにより自家骨髄移植 (ABMT) 単独に比して, 有意に早くなった。そこで, 術後乳癌症例に対して2回の大量化学療法を行い, PBSCTを導入することによりdose-intensityを高めることが可能であった。

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