日本外科系連合学会誌
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肝, 食道, 肺に生じた異時性3重複癌の1例
本邦における食道癌を含む3重複癌症例の検討
立川 大介古藤 剛稲田 繁充有馬 純孝
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キーワード: 食道癌, 重複癌, 異時性
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1998 年 23 巻 4 号 p. 727-731

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抄録
症例は65歳・男性。1985年9月, 某医で肝細胞癌の診断にてTAE施行後肝部分切除術 (S4) を施行された。1987年3月, 胸骨後部異和感を主訴に当科受診。食道癌の診断で右開胸開腹食道亜全摘術を施行した。病理診断は高分化型扁平上皮癌で組織学的ステージIIであった。さらに1988年, 血疾が出現し再入院となった。喀疾細胞診ではclassV, adenocarcinomaの診断を得た。保存的治療施行したが6ヵ月後に癌性胸膜炎にて死亡した。食道癌の治療成績の向上に伴い重複癌症例の増加が予測されるが, 3重複癌は極めて稀であり文献的考察を加えて報告する。
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