日本外科系連合学会誌
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肝転移再発を来した大腸sm癌症例の検討
石川 啓三根 義和吉田 一也南 寛行原 信介佐々木 伸文中村 譲岩崎 啓介
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キーワード: 大腸sm癌, 肝転移
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2000 年 25 巻 1 号 p. 83-86

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抄録

同時性, 異時性に肝転移再発を来した大腸sm癌症例の臨床病理学的な特徴について検討した。頻度は大腸sm癌手術例71例中の3例で, 4.2%であった。症例1は67歳, 男性, S状結腸Is型早期癌切除後2年6カ月後の肝転移で, 2回の肝切除術を行った。症例2は66歳, 男性, S状結腸Isp切除後3年5カ月後の肝転移, 肺転移で, 症例3は72歳, 男性, RsのIs病変で, 同時性であった。3例をまとめると, 部位はS状結腸とRsで, 肉眼型はIsとIps, 組織型はすべて高分化腺癌であった。壁深達度はsm2が1例, sm3が2例で, 2例でリンパ節転移が陽性であった。再発までの期間は2年6カ月, 3年5カ月と長い傾向であった。

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