日本外科系連合学会誌
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乳癌に対する内視鏡下乳房温存手術
山形 基夫三上 元長谷川 哲夫笠倉 雄一岩井 重富高山 忠利
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2001 年 26 巻 5 号 p. 1274-1279

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抄録

現在本邦で施行されている内視鏡下乳房温存手術は良性腫瘍に対する外側アプローチ法乳輪下アプローチ法, 悪性腫瘍に対して腋窩アプローチ法, 乳輪下アプローチ法が施行されている。乳腺に対する内視鏡下手術は乳癌という疾患の特性上良い適応であり, 手術創の縮小化と位置の移動により手術効果を損なうことなく高い整容性が期待できる。われわれの術式は乳輪下アプローチ法による内視鏡補助下乳腺切除術および剥離バルーンを用いた気嚢下腋窩リンパ節郭清術より構成されている本法は短期的には通常術式と比較して手術効果に差がなく術者の習熟度を補う有用な手段であり, 今後ますます発展する術式であると考えられる。

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