日本外科系連合学会誌
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漏斗胸手術について
従来法とNuss法との比較
久徳 茂雄佐藤 正人
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2001 年 26 巻 5 号 p. 1341-1345

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抄録

著者らがこれまでに経験した漏斗胸手術は16例であり, うち2例は飜転法 (Scheer法), 11例は挙上法 (Ravitch変法) であった。最近の3例はペクタスバーによるNuss法で漏斗胸挙上を行い (4歳男, 21歳男, 7歳女), いずれも内視鏡援助下に従来法よりはるかに短時間・低侵襲に良好な胸骨の挙上が行いえた。今後, 本法は前胸部正中を切開して軟骨切除を行う術式にとって代わるものと考えるが, バー挿入期間の合併症や長期成績についてはさらに多くの症例の検討を要する。

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