日本外科系連合学会誌
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副腎転移を切除した再発大腸癌の1例
沖田 剛之石田 秀行竹内 幾也大西 清橋本 大定
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キーワード: 結腸癌, 副腎転移
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2002 年 27 巻 4 号 p. 668-671

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抄録
結腸癌異時性副腎転移を切除しえた稀な1例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する。症例は54歳の男性。2型の上行結腸癌に対し, 結腸右半切除 (D2) を施行した。組織学的には高分化型腺癌, ss, ly1, v1, n2 (+), Dukes'Cであった。術後2年9ヵ月後のCTで右副腎に2cm×2cm大の下大静脈に接した腫瘤を認めた。原発性副腎腫瘍, あるいは結腸癌異時性副腎転移の術前診断で, 手術を施行した。腫瘍は一部で下大静脈に接しており, 右副腎を下大静脈壁の一部とともに摘除した。副腎腫瘍の組織像は結腸癌のそれと酷似しており, 結腸癌副腎転移と診断した。副腎摘除後24ヵ月の現在, 再発を認めていない。自検例を含めた本邦報告14例の検討では, 大腸癌副腎転移切除後の50%生存期間は33.0ヵ月と比較的良好であり, 副腎以外の臓器に転移がない場合には積極的な切除を考慮すべきと考えられた。
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