日本外科系連合学会誌
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バイオ人工肝臓のためのヒト不死化肝細胞株の樹立と分化誘導療法の開発
小林 直哉興津 輝都津川 敏範丸山 昌伸林 伸幸中路 修平田中 紀章
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2003 年 28 巻 2 号 p. 175-180

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抄録

生きた肝細胞の合成能や代謝能を積極的に利用し肝不全治療に応用しようとするバイオ人工肝臓 (bioartificial liver, 以下BALと略す) が注目されている。高性能なBALの開発は, 創薬や薬物代謝の検定モデルにも使用できる応範囲の広いものである。BALには健常ヒト細胞が理想であることは間違いないが, 世界的なヒトドー肝臓の不足からES細胞, 肝幹細胞, 骨髄細胞, 異種動物の肝臓細胞などの利用が研究されている。われわれは, これまで細胞のソースとして取扱いの容易なヒト細胞株の樹立及び当該細胞の分化誘導療法の開発に努めてきた。本稿では, こうしたわれわれの一連の研究と世界のBAL治療の現状を議論する。

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