日本外科系連合学会誌
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胃癌におけるPPAR (peroxisome proliferator activated receptor) γ発現の意義
吉田 和弘田辺 和照藤井 大輔上野 秀晃峠 哲哉
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キーワード: 胃癌, 分子標的治療
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2003 年 28 巻 2 号 p. 195-199

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抄録

胃癌細胞株を用い, 細胞増殖に及ぼす影響を検討し, 細胞周期関連遺伝子やアポトーシス関連遺伝子の発現を検討した。さらにcDNAマイクロアレイを用いて, 増減する遺伝子の検索を行った。胃癌6株について, ノスカールにて処理すると, 胃癌ではほとんど全ての細胞株にて増殖抑制が確認された。さらにDNAの断片化が起こることが確され, アポトーシスを起こしていることが解った。このメカニズムとして, mRNAや蛋白の解析をおこなうと, p27の増加やG1サイクリンの低下のみならず, caspase 8およびcytochrome Cの増加が認められた。その他増殖因子・レセプター系遺伝子の発現も低下が認められ, これらの薬剤はPPAR γを介した新たな分子標的治療として有用であるのみならず, chemopreventionとして有用である可能性も考えられた。

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