日本外科系連合学会誌
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血中CEA値が軽度の上昇を示した胃原発gastrointestinal stromal tumorの 1 例
堀井 有尚矢嶋 幸浩遠藤 和伸宮田 剛永田 靖彦福澤 正洋
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キーワード: 血中CEA値, 免疫染色
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2003 年 28 巻 2 号 p. 261-265

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抄録

症例は76歳,男性。約2.0cmの胃粘膜下腫瘍を指摘され経過観察されていた。平成13年12月,血液検査にてCEA 3.0ng/mlと軽度の上昇を示したため,胃の精査加療目的にて入院となった。入院時,LDH1,848u/lと著明な上昇がみられた。上部消化管内視鏡検査では,胃体上部小彎側に径約3.0cm大の表面平滑な隆起性の腫瘍病変が確認され直ちに生検術を施行した。結果はGroupIII,Consistent with GISTであったため,全身麻酔下胃部分切除術を施行した。病理組織学的検査では,免疫染色法を施行した結果c-kit (+),CD34 (+) であり,s-100protein,SMA,EMAは全て陰性でありGISTとして矛盾しない所見であった。術後特に合併症を引き起こすことなく,血中CEA値も1.7ng/mlに低下し経過良好にて退院となった。

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