日本外科系連合学会誌
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胸部打撲が契機となった肉芽腫性乳腺炎の1例
櫻井 健一天野 定雄榎本 克久松尾 定憲北島 晃根本 則道
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2006 年 31 巻 4 号 p. 676-679

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抄録

症例は32歳, 女性。約1カ月前に幼児と遊んでいて, 右胸部を打撲した。その後, 右乳房の疼痛が持続し, 同部に腫瘤を自覚するようになり当科を受診した。理学的には, 右乳房AC領域に直径6cmの, 辺縁整で, ほぼ円形の硬く可動性良好な腫瘤を触知した。マンモグラフィでは右MU領域にfocalasymmetric densityを認め, カテゴリーIIIと判定した。超音波検査では同部位に結節状で平滑な腫瘤を認めた。MRIでは直径65mmのmultilobular massとして描出され, 葉状腫瘍や乳癌が疑われる所見であった。穿刺吸引細胞診ではclassIIの診断であり, 好中球などの急性炎症細胞を認めたが, 悪性を示唆する所見は認めなかった.Core needle biopsyでは肉芽腫性乳腺炎の診断であった.結核菌染色を施行したところ, 結果は陰性であった。腫瘤摘出術を施行後, 2年あまり経過観察中であるが, 特に再発の徴候を認めていない。

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