日本心臓血管外科学会雑誌
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症例報告
感染性心内膜炎後無冠尖断裂に対する大動脈弁形成術の1例
古川 智邦小宮 達彦田村 暢成坂口 元一小林 平松下 明仁砂川 玄悟村下 貴志
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2009 年 38 巻 1 号 p. 35-39

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抄録

症例は20歳,男性.大動脈弁位の感染性心内膜炎(無冠尖に疣贅)にて他院で大動脈弁形成術(AVP)を施行された後,しだいに大動脈弁閉鎖不全症(AR)が増悪し,労作時息切れを主訴として手術加療目的で当科に紹介となった.若年で無冠尖以外に病変がなかったことから,cusp extension法によるAVPを行い,術後は軽度のARに制御し得て,その後の経過も良好であった.cusp extension法は,自己の弁組織を最大限に残せることから,より正常な心臓の状態に戻せるという点において有用な手技であると考えられた.

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© 2009 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
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