日本心臓血管外科学会雑誌
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僧帽弁輪縫縮術式の実験的研究
岩淵 知
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1992 年 21 巻 6 号 p. 544-551

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抄録
各種僧帽弁輪縫縮術が, 弁輪運動におよぼす影響について検討する目的で, 以下の実験を行った. 雑種成犬を用い, 僧帽弁輪にレントゲン不透過性マーカーを装着した後, 透視下に観察して, 対照群, Kay法に準じて僧帽弁後尖弁輪を限局性に縫縮する後交連側後尖弁輪縫縮群, 後尖弁輪中央部縫縮群, 前交連側後尖弁輪縫縮群, およびDe Vega 法に準じた後尖弁輪全長縫縮群の5群について検討した. その結果, 後交連側後尖弁輪縫縮では, 弁輪面積は対照群と同様の変化を認め効果的な縫縮方法と思われた. 後尖弁輪中央部縫縮では, 弁輪面積は対照群と同様の変化を認めたが, 縫縮部位が前尖弁輪側に引き寄せられる形態を示した. 前交連側後尖弁輪縫縮では, 心房収縮時に弁輪の収縮が著明で, 心室収縮時の弁輪の収縮は不良であった. 後尖弁輪全長縫縮では, 心房収縮時の弁輪面積の狭小化は認めず, 心房収縮の影響がブロックされる可能性が示唆された.
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