僧帽弁位の Carpentier-Edwards Pericardial Bioprosthesis の使用後に一過性の逆流と溶血を生じた症例を経験したので報告する. 症例は, 69歳女性で手術後より収縮期雑音を認め, 心エコー検査にて生体弁中央からの逆流が認められた. 同時に溶血 (LDHの上昇と貧血の進行) を来し, 再弁置換を考慮したが, 術後12日目に逆流は消失した. 弁縫着時のステントディストーション (stent distortion) によるものと思われるが, 詳細についての報告は少なく, 生体弁置換後の逆流においては鑑別すべき病態と考えられた.