日本心臓血管外科学会雑誌
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左室瘤, sustained VT, 急性胆嚢炎に対する一期的 Dor 手術, encircling endocardial cryoablation, 胆嚢摘出術の1例
染谷 毅田中 啓之長谷川 悟大井 啓司渡辺 正純大島 永久坂本 徹砂盛 誠
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2000 年 29 巻 5 号 p. 335-338

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抄録
症例は68歳男性. 心筋梗塞発症8年後の左室瘤, sustained VTにて他院の外来受診中心肺停止を起こし, 心肺蘇生後ICUに収容された. アミオダロン, リドカイン静注にてもPVCは頻発し, さらに, 治療中に急性胆嚢炎を併発し, 当院に転院した. 冠動脈造影上, 8年前にPTCA施行されたLADに狭窄はなく, 他の冠状動脈にも狭窄は認めなかった. 前壁中隔を中心に左室瘤を形成しており, EFは35%であった. 手術は瘢痕・心内膜切除は行わずに梗塞瘢痕・健常心筋の境界領域に全周性に2重の心内膜冷凍凝固のみを施行し, 左室瘤に対し Dor 手術を, 胆嚢炎に対し胆嚢摘出術を一期的に行った. 術後経過は良好で, EFは53%に改善し, 心室性不整脈の出現を認めず, 良好な経過を得た.
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