日本心臓血管外科学会雑誌
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症候性頸動脈病変を有する僧帽弁閉鎖不全の1治験例
中谷 充渡辺 裕之平野 雅生西田 洋文
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2003 年 32 巻 2 号 p. 102-104

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抄録
症例は75歳,男性.僧帽弁閉鎖不全に対する手術目的で当科を紹介された.2年4ヵ月前に脳血栓の既往があり,右内頸動脈起始部に80%狭窄を認めた.まず頸動脈病変に対し,PTAとステント留置を行った.60%狭窄が残存したが心不全症状が増悪したため,2ヵ月後に僧帽弁形成術を行った.IABPを用いて体外循環中の灌流圧を高く維持し脳合併症を回避できたので報告した.
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