日本心臓血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1883-4108
Print ISSN : 0285-1474
ISSN-L : 0285-1474
原発性心臓血管肉腫の1例
岡本 雅彦蔵田 英志伊達 康一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 32 巻 3 号 p. 155-157

詳細
抄録

患者は34歳女性.心タンポナーゼによるショックで発症した.心エコー,CT,MRI,冠動脈造影より右房血管肉腫と診断し,腫瘍切除術を施行した.術中迅速組織診断で診断が確定したので,腫瘍を含め広範囲に右房を切除し,牛心膜でパッチ再建した.術後放射線療法を含めた集学的治療を施行した.患者は一時質の高い生活を送っていたが,術後2年5ヵ月目に肝転移巣の破裂による腹腔内出血により亡くなった.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top