財団法人 倉敷中央病院心臓血管外科
2006 年 35 巻 5 号 p. 271-274
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症例は49歳,女性.他院で胸部X線写真の異常陰影を指摘され,精査の結果未破裂Valsalva洞動脈瘤を認めた.Valsalva洞は全体的に瘤化していたが大動脈弁の異常はなく,remodeling法による大動脈基部再建術を施行した.瘤壁の病理組織像は大動脈炎後の瘢痕形成期像を呈していた.経過は良好で術後20日目に退院した.非活動期の大動脈炎例や弁輪拡大,弁変性を伴わない例では自己弁温存大動脈基部再建術も可能と思われる.
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