日本心臓血管外科学会雑誌
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僧帽弁形成術後に感染性脳動脈瘤,脳膿瘍および下腿膿瘍がすみやかに改善した活動期感染性心内膜炎の1例
香川 洋橋本 和弘坂本 吉正奥山 浩石井 信一田口 真吾
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2007 年 36 巻 1 号 p. 19-22

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抄録

症例は38歳,女性.脳膿瘍および下腿膿瘍を合併した感染性心内膜炎により当院へ入院した.入院後の頭部CT検査で脳膿瘍,感染性脳動脈瘤を認めたが,心エコー検査で僧帽弁に径8mmの可動性疣贅を認めたために,準緊急的に疣贅切除術と僧帽弁形成術を施行した.術前にみられた発熱と下腿痛(筋内膿瘍)はすみやかに消失し,脳動脈瘤,脳膿瘍も退縮した.感染活動期に積極的に僧帽弁形成術を行い,全身症状の著明な改善を認めた貴重な経験であり,若干の文献的考察を加えて報告する.

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