日本心臓血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1883-4108
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胸腹部大動脈瘤後壁の形成による肋間動脈再建法
曽我部 長徳大屋 崇
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36 巻 (2007) 1 号 p. 28-32

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抄録

胸腹部大動脈瘤術後に生じる脊髄麻痺は現在でも重篤な合併症である.術後の脊髄虚血を防止するためには,可及的多くの肋間動脈を再建する術式が理想的であり,そのためには肋間動脈の再建方法は重要である.そこでわれわれは,第4胸椎以下の肋間動脈をすべて再建し,さらに肋間動脈再建時間を短縮する簡便な方法として,動脈瘤後壁を円柱状に形成したのちinterpositionし再建する手術術式を超低体温循環停止下に3例行った.その結果,術後に脊髄虚血症状は認めず,術後4年以上のCTによる経過観察では,動脈瘤後壁に瘤化などの異常は認めなかったことより,有用な肋間動脈再建術式と考えられた.

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