抄録
三次元座標測定システムを用いて模型の変形を三次元的に評価するための基礎的研究の第一段階として, 模型外の寸法の安定した金属面上に基準設定を求める模型外基準設定方式の模型作製システム-標準モデル-の開発を行なった.そして, 標準モデルにおいて予想されるすべての模型変形をパターンに分類し, 石こう模型を作製してこの分類に基づいて変形を求め, 標準モデルの有用性を検討した.その結果, 模型と基準設定部位との固定方法が模型の変形に及ぼす影響に不明の点があり, 固定方法を検討する必要のあることが示唆されたが, その点を除き標準モデルは今後の研究に充分活用できることが判明した.