人間工学
Online ISSN : 1884-2844
Print ISSN : 0549-4974
視覚検査代行技術に関するアンケート調査報告
納谷 嘉信栗岡 豊武林 正峯
著者情報
ジャーナル フリー

1982 年 18 巻 3 号 p. 165-177

詳細
抄録

現在, ほとんどの企業では製品の傷・欠点の検出に人間の感覚にたよる検査を実施している. そしてこれらの検査のために数多くの作業者や設備を使用しており, 多額の費用を必要としている. 一方, このような検査を省力化の面から機械に置き換えようとする試みが産業界の各方面でなされてきた. それは作業者を単調な検査業務からより高度な業務に従事させることにより, 人間性を回復させることを意図している. そこで感覚による検査のなかで, その大部分を占めている目視検査の現状と要望についてのアンケート調査を実施した.
アンケートは次の2部よりなっている. 1) 目視検査自動化の要望, および2) すでに自動化されている例についての調査. アンケートは299社に送られ, 77社から回答があった. これらの回答は小委員会によって集約された. 主な結果は次のとおりである.
1) 多くの検査人員を必要とし自動化の必要性が強い目視検査としては, 半導体ウェハ中の欠陥, IC基板への電子回路パターンの印刷ミス, 医薬関係では錠剤のカケ, カプセルの内容物の検査などが行われている.
2) 自動化の波及効果として, 品質の均一性, 単調な作業からの解放による人間性の回復, コスト低減などが期待されている.
3) すでに自動化された例として, テレビジョン技術をはじめレーザやフォトダイオードアレーを用いた技術が報告されている.
4) 目視検査自動化の必要性を評価する方法を提案した.

著者関連情報
© 一般社団法人 日本人間工学会
前の記事
feedback
Top