抄録
対話型システムにおいて, 多数の選択項目から効率よく目的項目を選択するためのメニュー選択システムとして, 1画面にすべての選択項目を, 類似したものどうしをグルーピングして呈示する単層階層メニュー選択システムを提案し, このグループサイズの決定方法について検討した. このシステムのユーザ行動をモデル化したところ, グループ数とグループ内選択項目数の積の平方根の近傍の整数値となるようにグループサイズを決定すれば, 最短目的項目探索時間が期待できることが予想された. この仮説を検討する実験を行ったところ, 仮説が支持される結果を得ることができた.