人間工学
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心拍変動性指標によるメンタルワークロードの測定
村田 厚生
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1992 年 28 巻 2 号 p. 91-98

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抄録

時間的なプレッシャーとして与えられる作業負荷レベルの変化とともにメンタルワークロードがいかに変化するかを検討し, 心拍変動性 (Heart Rate Variability) 指標によってメンタルワークロード測定の問題を考察した. その結果, 作業負荷レベル間で正答率, 処理時間などのパフォーマンスには有意差は認められなかったが, 作業負荷レベルの増大とともに一対比較法より得られた精神的な作業負担感は増大し, HRV指標DSDp, DSDnが安静時に比べて精神作業時に有意に低い値を示すこと, ならびにHRV指標TPによって安静時と精神作業時のメンタルワークロードの相違を評価できることが明らかになった. 以上のように, DSDp, DSDn, TPに基づいてメンタルワークロードを測定できる可能性が示唆された.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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