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人間工学
Vol. 36 (2000) No. 4 P 201-207

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http://doi.org/10.5100/jje.36.201


電動で移動する天井走行リフトの動作が, 利用者である被介護者の持つ安全性の意識にどのように影響するのかを主観評価によって調べた. 車椅子を常用している身体障害者35名と60歳以上の高齢者20名を被験者とし, 移動速度と加速時間を制御できるリフトを使用して走行実験を行った. 市販リフトの動作を基準とし, 動作条件を変えた走行時の相対的な安全性について, 危険から安全の間を5段階の評価尺度で回答させた. その結果, 平均評価尺度が大きい (安全側) ほど, 平均移動速度が小さくなり, 0.33m/s以下の速度であれば多くの被験者がリフトの移動動作に危険性を感じないことが分かった. また移動速度と加速時間で決まる加速度に対しても同様な傾向を示し, 0.24m/s2以下の加速度であれば危険性を感じないことが分かった. さらに被験者の揺れ量の指標である最大ピッチ角加速度に対しては0.59deg/s2以下であれば危険性を感じないことが分かった.

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