人間工学
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ペン入力インタフェース利用時における運動成分変化と正確さの関係について
鈴木 哲笠松 慶子矢頭 攸介舩田 眞理子二宮 理憙
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2004 年 40 巻 3 号 p. 132-138

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抄録

目標とする地点に対して腕を伸ばす到達運動は, 様々な観点から研究がなされているが, 本研究ではその操作速度に注目し, ペン入力インタフェースを用いた直接的な操作における弾道運動と修正運動を速度変化を基に分離する方法を検討し, この運動成分 (弾道・修正運動) の時間比率 (MTC/MTB) の変化と動作の初速, およびその作業成績の三つの要因の関係をそれぞれ調査することを目的とした.
結果として, 初速と運動成分の時間比率, また運動成分の時間比率と正確さの二つの関係については, 実験条件にかかわらず一定した関係性が把握でき, 特に運動成分の時間比率と正確さには非常に安定した関係性が確認された. 一方, 初速と正確さの間には一定した傾向を確認できたが, 実験条件間の差異が確認された.
これにより, 作業条件下により事前調査が必要となるが, 操作の正確さを予測する上で初動や運動成分を考慮することはある程度有用であることが示唆された.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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