人間工学
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目視方向が目視検査作業者に及ぼす影響
堀井 健三浦 葵上坂 重樹小谷 賢太郎
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2005 年 41 巻 3 号 p. 154-160

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抄録
生産ラインの現場では未だヒトによる目視検査に頼らざるを得ない現状がある. その結果, 目視作業者自身の疲労とその疲労がもたらす生産性の低下とが問題となっている. 視覚的疲労の原因は主に単調作業であるために生じた視覚系の上位中枢神経の活動レベル低下にある. 石川らは視覚系の特性を重視した新しい目視検査法を提案し, 実践により不良品の抽出能力の向上を得ている. この報告に見られる生産性の向上は, 水平方向へ眼球を動かす場合の方が視覚系に与える負担が軽いということから得られた効果と推測される. 本研究では, 眼球の視点の移動方向 (水平方向と垂直方向) が異なる実験を通じて, 視点の移動方向の違いによって目視検査作業者の生体負担 (自覚症状, CFF値, マイクロサッケード発生率) に明確な差異が得られることを示した. そして, この結果に基づいて, 水平方行への目視 (視点の移動) を多用した目視検査法が有効であるとの結論を示した.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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