人間工学
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スムーズ性眼球運動時の追従速度が catch-up saccade に及ぼす影響
堀井 健小谷 賢太郎
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2007 年 43 巻 6 号 p. 315-322

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抄録
Catch-up saccade の運動特性と smooth pursuit の運動特性との間の加算関係については, まだ明確にされていない点がある.
本報告では実験により, smooth pursuit 時の追従速度と catch-up saccade の持続時間ならびにピーク速度との間にそれぞれ加算関係が成立することを実証した. また, 得られたデータの定式化により, 次の三つの特性を導き出すことができた. (1) smooth pursuit の追従速度に依存することなく, 持続時間が一定値 (約70.6ms) となる跳躍条件がある. (2) 跳躍量に依存することなく, 潜時が一定値 (約240ms) となる追従速度条件がある. (3) ピーク速度の取りえる最大値は約460deg/sとなる.
これらの特性値は臨床神経科学分野における神経変性障害などに対して, 初期診断用マーカーとして活用できる可能性がある.
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© 一般社団法人 日本人間工学会
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