23 巻 (1996-1997) 1 号 p. 75-77
輸血による合併症が問題となり,小児の開心術に対しても無輸血体外循環が積極的に施行されている。当院においても,身長,体重,術前検査値,症例をもとに検討し無輸血体外循環を行い,過去2年間に116例の小児無輸血体外循環を施行した。今回,この116例に対し,体重別,体外循環時間別,および症例別の無輸血率を調べ,体外循環中の体重別Hb値およびSvO2値の推移について検討した。今後,乳幼児,小児に対する無輸血手術の適用は増加していくと考えられるため,施行するための体外循環装置,回路などの改善が必要と考えられたが,体外循環の安全をも確保していかなければならないことも痛感した。