体外循環技術
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臨床工学技士が携わる体内設置型補助人工心臓の管理
佐藤 智明森田 高志関口 敦吉田 譲曾田 治男樺澤 寛二笹川 繁大木 康則見目 恭一小柳 俊哉許 俊鋭青木 正康
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25 巻 (1998) 1 号 p. 81-84

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抄録

TCI社製体内設置型補助人工心臓の装着症例において,臨床工学技士が行う操作・管理について検討した。対象は,拡張型心筋症の男性3症例,年齢29.3±11.7歳,体重75.0±20.0kg,補助時間122.7±82.7日であった。駆動装置・ポンプはともに小型・軽量で自動制御方式である。装着は,人工心肺,心室細動下,直腸温30℃ で行い,手回しハンドルにて丁寧に気泡を除去した。駆動中は,ポンプの容量校正とリハビリの補助以外に特別な操作を必要としなかった。駆動開始12~48時間後には,灌流指数4.0l/min/m2以上を得,流量制限をする必要があった。離脱は,常温・心室細動下でPCPS回路を使用した。症例1でポンプ流入部からの血液リークを,症例2で圧発生部ダイアフラムからのエアリークを経験したが,十分な補助流量と長期補助が可能で,安全かつ管理が容易なシステムであった。技士の携わる管理のポイントは,(1) 緊急時のためにバックアップ装置・部品の準備・対処法に精通すること。(2) 精神的に不安定な患者に不安を助長しないように,操作時に十分な説明をすることであった。

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© 日本体外循環技術医学会
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