体外循環技術
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体外循環の低換気アラームの考案―酸素消費モデルによる基礎実験―
百瀬 直樹内田 隆行後藤 悟山越 理恵富永 あや子安藤 勝信中島 逸郎大石 杏衣
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31 巻 (2004) 4 号 p. 442-445

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抄録

【要旨】体外循環において低換気のトラブルは非常に危険であるが,現状では低換気の有効なアラームがないのが実情である。我々は人工肺のガス排出口に市販の酸素電池を取り付け,排出ガスの酸素濃度によって低換気を検出しアラームを発する方法を考案した。そして動作を検証するため人工肺モデルと生体モデルでmock回路を作製し,血液を用いて低換気状態を模擬した実験を行った。この結果,一般的な体外循環の状態から人工肺に吹送する酸素流量を下げると,動脈血酸素分圧が100mmHg以下となる前に,排出ガスは大気の酸素濃度の21%以下となることが確認できた。人工肺に吹送する酸素濃度を下げた場合でもほぼ同様な結果となった。しかし,吹送ガスを止めた場合,排出ガスが流れないため低換気の検出が遅れる点が改良点として挙げられる。人工肺に酸素電池が取り付けられるように加工してあれば,取り付けや設定も容易であり,また酸素電池は繰り返し使用可能で,低コストで安全確保ができる。この低換気アラームは,人工心肺のみならず補助循環領域でも有用性がある。

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© 日本体外循環技術医学会
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