教育心理学研究
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練習量および休止時間間隔のレミニッセンスに及ぼす効果
松坂 末三
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1964 年 12 巻 2 号 p. 92-96,110

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抄録

休止前の練習量 (試行数) および休止の時間間隔のレミニッセンスとの関係についてアルハベット逆模写の方法によつて実験的考察を行なつた。主な結果は次のようである。
(a) 練習量 (試行数) の増加に伴なうレミニッセンスの変化は負の加速を示して増加し, 30試行附近においてほぼ頂点に達し, それ以上の試行数の増加 (50 試行) はかえつてレミニッセンスを減少させる。
(b) 休止の時間間隔の増長に伴なうレミニッセンスの変化は, 試行数の増加に伴なう変化の場合と類似し休止時間10分附近においてレミニッセンスは最大量に達し, それ以上の休止ではかえつて減少する。
上述の実験結果を通じ, レミニッセンスはIRの量によるほか学習または習熟の程度, 動機づけ, あるいは忘却等にも依存することが推知される。

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© 日本教育心理学会
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