教育心理学研究
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しつけ調査における記名と無記名の問題
質問紙法に関する一研究
石黒 大義藤原 喜悦
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1969 年 2 巻 2 号 p. 26-33,56

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抄録

しつけ調査において, 記名式と無記名式といずれがよいかを決定するために, まず被調査者の署名が調査結果にいかなる差異をもたらすかを検討した。調査は, 教師が行なう教育調査という実践的な条件下において, 群馬県の一小都市およびその周辺の農村地帯の小中学校児童の親たちについて行なった。その結果, 第1回目調査においても, また第1回目調査と第2回目調査 (間隔は1カ月) との間に起る変動においても, 記名要因はほとんど有意味な作用をしていないことが明らかになった。したがって, われわれが今後しつけの文化型を研究してゆく際には, 実際的な便利から記名調査用紙を用いることに決定した。(いうまでもなくこの結論は, 限られた調査対象についてのみ適用されるべきものである)

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© 日本教育心理学会
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