教育心理学研究
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逐語的記憶における等価
英語動詞の過去形の学習
久原 恵子
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1972 年 20 巻 1 号 p. 15-21

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抄録

英語の複合動詞の現在形を刺激語, 過去形を反応語とする対連合学習をさせる。そのさい複合動詞の過去形はその中に含まれている単純動詞の過去形と同じ変化をするというルールを与えて単純動詞の現在形と過去形の関係との間に等価を確立しやすくした場合と, ルールを与えず, 等価の確立が困難な場合との比較, および単純動詞の過去形が既習でここで与えたルールを使って等価を確立しうる複合動詞と, 未習で等価を確立しえない複合動詞との比較によって等価の確立が習得と保持に及ぼす効果を明らかにしようとした。単純動詞のリスト (リスト1) の学習をさせた後, ルールを実験群にのみ与え, 統制群には与えない。その後複合動詞のリスト (リスト 2) の学習とテスト, さらに新しい複合動詞のリスト (リスト3) の学習, リスト2と3と未出の動詞のリスト (リスト4) についてのテストを行なった。その結果リスト2と, リスト3の習得において実験群の方が統制群より有意にすぐれた成績を示した。リスト4の構成については, 群間に有意な差はみられなかった。単純動詞既出の複合動詞についての方が, 未出の複合動詞についてより, その習得と保持が有意に秀れていた。

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© 日本教育心理学会
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