教育心理学研究
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自閉児の発達的変容の類型化の試み
DSによる臨床像の検討を通して
神野 秀雄
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1984 年 32 巻 2 号 p. 89-99

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抄録

本研究は, 自閉児のplay therapy場面における臨床像の発達的変容をNAUDSによって捉え, 発達的変容の類型化を試みた。研究Iでは, 因子分析の結果からNAUDS13項目を3群に類別化した。研究IIでは, 4年間にわたる変容の特徴, 13項目の発達的相互関連性を検討した。以上の結果より研究IIIでは, 自閉児の発達的変容の指標としてNAUDSの感情・共感性系と言語・対人関係系が適切とされた。それに基づき自閉児23名の発達的変容を検討すると4つのタイプに類型化できた。さらに筆者の自験例より知的能力が高く偏位した自閉児をD5型として位置づけた。最後に各類型の発達上の問題について若干検討した。

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