教育心理学研究
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テストが複数の出題形式を含むときの項目母数の推定
荘島 宏二郎豊田 秀樹
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2004 年 52 巻 1 号 p. 61-70

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抄録

我が国の一般的なテストは, 正誤問題 (多肢選択式を含む)・テストレット・論述式問題の組み合わせであることが多い。正誤問題には2値モデル, テストレットはGRMやGPCM, 論述式問題はCRMを適用することが可能である。したがって, テストが複数のIRTモデルを適用すべき項目から構成されているときでも, それぞれの項目に適切なIRTモデルを当てはめて, それぞれの項目母数を推定できれば便利である。本研究では, テストが複数のIRTモデルを含むときの項目パラメタの推定方法と被験者母数の推定方法を提案した。また, 提案された方法を用いて, 実データに対する分析例を示した。最後に, 本方法の適用についての注意点を議論した。

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© 日本教育心理学会
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