教育心理学研究
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多群・多相データのための集団AHPモデル
齋藤 朗宏豊田 秀樹
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2007 年 55 巻 3 号 p. 393-402

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抄録

本研究では, SEMによる集団AHPモデル (豊田・米村・齋藤, 2004) のいくつかの拡張モデルを提案する。一つが複数の母集団からデータが取られた場合について, 母集団ごとの評価の違いを探る多群モデルであり, もう一つがコンジョイント分析で用いられるような代替案について, 属性の効果を調べる多相モデルである。また, それらを統合した多群・多相モデルについても示される。それらの方法における母数の推定値は, MplusなどのSEMのソフトウェアを用いることで容易に求められる。この方法の注目すべき特徴は, コンジョイント分析とAHPが統合され, さらに結果の群間比較, 交互作用の検討が可能となる点にある。

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© 日本教育心理学会
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