てんかん研究
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原著
小児てんかんにおける学校と家族の連携状況に関する検討
守口 絵里永井 利三郎
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ジャーナル 認証あり

2015 年 33 巻 1 号 p. 3-11

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抄録

小児てんかんにおける学校への疾患説明や学校と家族の連携の状況を把握するために、外来通院にて治療中の小中学生の保護者106名に質問紙調査を行った。学校への疾患説明については90.0%が疾患名や疾患の内容など何らかの説明を、なかでも65.0%が詳しく説明していた。特に発作のある児ではほぼ全例が何らかの説明をしており、84.4%が詳しく説明していた。学校における発作時の対処としては学級担任と保護者の間で何らかの対応を決めている例が多数である一方、教師の判断に委ねられている例も少なくなかった。半数強の保護者が学校生活に心配があると答え、その内容は校時中の発作に関することが最も多く、発作のある児では友人関係やいじめについて、発作のない児では学習についての内容も挙がっていた。学校がてんかんに関する知識をもち適切に対応できるためにも、医療従事者による情報提供の機会を設け、学校、家庭、医療の連携が必要であることが示唆された。

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© 2015 日本てんかん学会
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