2016 年 33 巻 3 号 p. 683-687
免疫には自然免疫と獲得免役があり、前者には抗原非特異的に働くサイトカイン、補体などが、後者には抗原特異的に働く抗体、細胞傷害性T細胞などが含まれる。てんかん発作が起こるまでには、病因に続いててんかん原生変化と発作原生変化が起こり、その中で免疫因子が関与することがある。てんかん原生変化にはmonocyte chemotactic protein-1(MCP-1)、膜複合体、Granzyme B、IL-1β、TNFαなどの免疫因子が関与し得る。発作原生変化には、GluN2B抗体、IL-1β、TNFαなどの免疫因子が関与し得る。